飼料メーカーや地元の大学と共同で、飼料関連のテーマを中心に研究開発に取り組んでいます。 また、定期的な品質検査や生産者様の要望に応じた魚病診断も実施しています。

研究開発

私たちは、水産養殖において、飼料が最も重要な要素だと考えます。 魚のごはんである飼料の品質が、健康で美味しい魚づくりの成否を握るといっても過言ではありません。 コストの観点でも、一般的に、水産養殖にかかる総費用の6~7割を飼料代が占めると言われています。

しかしながら、世界的な人口増に伴うたんぱく質需要の増加から、飼料の主原料である魚粉の価格高騰が懸念されています。 さらに、魚粉はイワシ等の天然魚由来の原料であるため、世界的な水産養殖の拡大に伴う水産資源の枯渇が懸念されています。


こうした背景を踏まえ、当社は、飼料メーカーや地元の大学と共同で、飼料の研究開発に取り組んでいます。 テーマは多岐に渡りますが、基本方針としては、水産養殖の持続性を高める飼料の開発に力点を置いています。 例えば、養殖魚の成長効率や生存率の向上 ・ 飼料原料における天然資源依存度の低減、これらを重視しています。

近年の研究開発テーマ例
  • 昆虫原料を用いた低魚粉飼料の開発
  • 酵素処理エビミールの飼料添加
  • ホタテウロの飼料原料への転用
  • サツキマス養殖方法の確立

当社には、研究施設でのタンク試験又は自社漁場でのフィールド試験等、研究フェーズに合せた多様な試験環境があります。 また、試験の受委託や共同研究、産官学連携といった社外を含めた柔軟な研究体制を取り入れる風土があります。

未来の水産養殖業の発展に向けて、当社で力になれることがありましたら、是非お声かけいただければと思います。

品質管理

周年で安定した品質の飼料を生産者様に提供すべく、飼料メーカーと一体となって、定期的な品質検査 ・ 品質調整を実施しています。 各栄養成分の基準値との乖離測定のみならず、魚の成長過程や水温変動に合せて、製品の硬度や口径等、物性の微調整を施しています。

また、消費者の皆さまに届く魚が常に安全であるよう、生産者様の養殖工程そして当社の加工工程においても、品質管理を実施しています。 特に、生産者様の養殖工程においては、養殖魚の定期健診や水銀含有値の測定、さらには漁場の水質 ・ 底質検査まで実施しています。

魚病診断

養殖魚を取り巻く漁場環境では、細菌性のものや季節性、流行性等、常に疾病のリスクが存在しています。 したがって、症状を正しく捉え、迅速に適切な処方を施し、斃死 ・ 成長異常といった被害を最小限にとどめることが肝要です。

当社では、本社のある愛媛県宇和島市に分析室を構え、生物学に知見のある専門スタッフが常駐しております。 魚病診断から処方薬の提供、さらには必要に応じた技術アドバイスや医薬品メーカーとの連携等、迅速に一気通貫な対応が可能です。

疾病の兆候と言われている、斃死魚の傾向異常等ございましたら、ご相談下さい。 サンプルを当社にお持ち込みいただければ、その場でお調べすることも可能です。

 

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